2026-04-24

“世にも奇妙な” 大血川 18


大陽寺と三峯社に関する伝え(2)


新(武蔵風土)記』の大陽寺伝


そこに(1)で示した寺沢の由来がある。


https://oochigawa-report.blogspot.com/2026/03/9.html?m=1  

のエピソードには続きがあり


それと併せて要約すると



(髭僧)大師の前にある日現れた

蛇身の異形は

みずから秩父妙見宮と名乗る


力が弱り解脱できずにいるところを


大師の法力によって

蛇身を脱してもらう。


すると、その後

またしても異体の翁二人が訪れ

妙見宮と同じように

我々も施しを受けたいと言う


その通りに授けると回復し、

やがてこの者達が

三峯大権限と諏訪明神であるとわかった。


大師の徳への謝意として

御仁方は谷間から泉を湧き出させ、

枯れることなく今も流れているという。



ここにも、竜蛇信仰が垣間見えるが


またこれより後の時代


いわゆる畠山重忠出生エピソードが

大陽寺にもある↓



あるとき、

大師が旅女とねんごろになった


やがて臨月を迎えたこの妻から

「産室を決して覗き見ないでください」

という掟をやぶると


大師の目の前に大蛇がとぐろ巻いて

尾に乗せた子をあやしていたそうな


(女の身許は諏訪湖 大蛇神の化身だった)


タブーを侵された妻は

大雲を呼びよせ空の彼方へ消えていった。


大蛇の子を置いておくわけにはいかず

大師は、子を川へ流すと

その赤子 大血川から荒川を下り

川本村畠山氏に拾われ

やがて重忠となった。






伝えと史実をめぐる真偽はさておき


この山域谷間が里のように

農事が昔格別に盛んだったとも思わぬが


雨乞いでも農祀でもなければ

蛇神に象徴されるは、

何を意味するのだろうか?