2026-03-23

“世にも奇妙な” 大血川 11


峠には、ウラとオモテがある


([峠]:一説には大陸向こうから入ってきた

“漢字”ではないようで

室町以降のこの国の漢字らしい)


山脈の一方はなだらかで、

反対は険阻である。


峠路をいけば

その土地々の初期の経済体系がわかる





川に沿い、山の稜線へたどり着き


そこから降りるなら

麓の平地に目標をつけ

目印にしながら下る



秩父全体が裏側と言って過言でない



峠の裏側の流通網は

ヒトもモノも太古から、

passive受け身であった。



表側から多様な

新しい文化が流入する、その受皿



“浦” という地名にも垣間見える


秩父浦山、両神浦島、皆野浦山‥‥etc.


本来、海辺に在る浦の地は

モト(本・根幹)から起る末端・先端の意。



秩父地方では、しばしば

山集落を “島”(シマ)と呼び



「奴とは、シマが違う」などと

互いのテリトリーをめぐり言ったりする



古代や原始から

秩父が“陸の孤島”であったとみなせば



ウラは、山に昇った証であり

ウラは、山の集落が定着した証でありうる


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大血川のシマは、近接し


上流/下流の順に


各々を【沖/渡場】と呼ぶ。




これは(山を背に)

海方角向いた名付でなく



深淵な森のほう、

樹海に向いた言葉である



シマから見た信仰の対象は

森の深いほう、山の頂を向いている



自然にたいして

常に受動的立場に立たされながら

環境に馴れ親しんだ跡がある



大血川 渡場集落