2026-03-07

“世にも奇妙な” 大血川 6

 

秩父全体の象徴



山麓の地域社会を制すことが


すなわち “神体山”を制すに均しく


山の祭祀を指揮する者が権力者


であったのだろう



広重画 武蔵秩父山中(『諸国名所百景』より)


その山谷をめぐる信仰形態の構造はこうだ



《 川・谷ー集落ー村落ー山ー鎮守 》




各々、谷に沿って


集落が形成されれば


散在する集落を統一する川がある



これをさかのぼる処に

鎮守(小)を置き



その集合が

やがて村落となるとき


山上に、一鎮守(大)


すなわち 神社を祀る



つまり

山の神= 水(川)神 を意味する



水源



各集落の在り方は

【主流ー支流ー支々流】に沿う。



・主流(荒川)に合す支流

(ex.赤平、横瀬、中津、安谷、大血川)


・支流に合す支々流

(ex.吉田、芦ヶ久保、小森、定峰、薄川、生川)




荒川 約160筋は


盆地の血管となっている




盆地の内側は傾斜がつき


山が重なり合う


山襞が複雑に入り組む




暮らしを根付かせるには


山頂より低く

谷底より高く


日照にすぐれ

雨風をしのぎ


湧水が引ける


おのずとそのような場となる。






大血川集落の祭り



この地の求心性


此処に暮らす人々の

素朴な心や霊性は


見渡す限り聳える山の一点に

すなわち独立峰にあったと言える