2026-09-20

もう一つの大血川傳説

 

野尻抱影著

『星の方言集 日本の星』(中央公論社)


に興味深い記述がある。



秩父吉田町の吉田風土記によれば

同地 城峯山は

将門が藤原秀郷と戦った古戦場であり



将門が下野 染谷川にて敗れた後、

兵九千餘人を連れ

大血川の地まで落ちてきて


無明橋(むみょう)のほとりで割腹し

この血が流れ、川を満たしたという。




大血川 無明橋




新武蔵風土記 無明橋から大陽寺道中の図



洞窟に身を潜めた将門を

愛姫の桔梗が敵に密告したことに激怒し

姫を斬り捨てた。






これを、秀郷が憐れみ、

姫の首飾りを手にし上空へ放り投げると

これが、かんむり座の星となった。


将門の残党が吉田の地まで来て

伝えた話であると言われ

以来、“くびかざり星”と呼ばれる。



かんむり座(別称 くびかざり座   夏の星座)




神デュオニソスは、ナクソス島でテセウスに置き去りにされ

身投げしそうになった王女アリアドネを救い

自身の妻とする際、玉の冠を贈る。


アリアドネが亡くなったとき、

これを天空に向かって投げた。


(ーーこれは、かんむり座の由来で

ギリシャ神話からになるが)



古今東西、重要なことは


アリアドネとは誰かでなく


あなたにとって、

アリアドネとは何ものかである。



was Ariadne ist!

Ein labyrinthischer Mensch sucht niemals die Wahrheit, sondern immer nur seine Ariadne